スマイル ~*届3続編。気象・N*~
第14章 episode13~*何も知らない*~
和「……唯…。」
唯「ただいま」
リビングのソファーで丸まって座っている和くんの顔は誰が見ても疲れ切っていると思う感じで
何があったの?って言っちゃダメなのは多分、誰にだってわかる
和「俺、、これからもっと大変になっちゃいそうだよ……(笑)」
彼は苦しい笑顔でそう言った
そんな彼に、私は何が出来るのだろう……。
何も知らないで一人で逃げた私に何が出来るのだろう…………。
和「どうして唯が泣くのさ(苦笑)」
唯「………えっ…。」
指摘されるまで、気づかなかった
でも、気づいたら何かやたら悲しくなってきて
余計に溢れ出して、止まらなくて……。
唯「私は、、
私は、和くんを信じてるからっ……
大好きだからっ………!」
プレッシャーをかけるようなことを言ってしまったかと後悔したが、
和「………そうだね。
あんなヤツに負けてちゃいられないね…。
俺は……、唯に信じられてるから怖いもんなんてないやっ(笑)うん、怖くないっ。」
私をギュッと抱きしめてそう言った
やっぱり、プレッシャーだったみたいだ
突然、頭の中にミオリさんの泣いていた姿が映し出されたのと、
和くんに回した手から、和くんの背中が小刻みに震えていて、泣いていると感じたのは
とりあえず全部、知らなかったことでいいや………。