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スマイル ~*届3続編。気象・N*~

第15章 episode14~*無責任だけど*~

あれから数日たって、大変な行事である24時間テレビも無事幕を閉じ、





ヘトヘトな様子で、だけど清々しいというような顔つきで久し振りに和くんが帰宅してきた








唯「和くん、お疲れ様(笑)



すごく良かった!






私、ずっと和くんのこと目で追いかけちゃってたもん(笑)」






和「あら嬉しい(笑)




でもホント疲れたや(笑)







くぅーっ!それにしても姉さん上手いね(笑)」







唯「そ?良かった(笑)」











彼を労ろうと、私はマッサージをしながら彼に話しかける










唯「そういえば、ちょっとあれはまずかったんじゃない?






私、はっきりわかったし」








和「あら、これまた嬉しい(笑)








いや大丈夫だよ、深夜だし




どうせ俺らにしか理解できないでしょ(笑)」











というのも、和くんは深夜とはいえ生放送中に口パクでとんでもないことを言ったのだ











唯「いやぁ、わかるとわかっちゃうよ?








騒がれちゃうじゃん(笑)」











和「騒ぎたかったら騒いどけくらいのほうが気楽じゃない?」











唯「そんなだから和くんは(笑)」










和「もっかい言ってやろか?








唯、愛してるよ」










唯「やっぱわかっちゃうよ(笑)







でもね、ホント、すごく嬉しかったよ?









仕事中なのに和くんと話せた気がして嬉しかった……ちょっと、キャッ、和くん!?」







和「姉さんはやっぱ俺を誘うのが上手いんだね…(笑)








こんな疲れてんのにさ、姉さんの誘いで一気にやる気になっちゃった(笑)」









唯「んふ、和くんったら(笑)







でも、久し振りだね、こんな二人だけの時間をゆっくり使えるのって。








私、幸せもんだ」









和「で、俺はそういう姉さんのあまーい罠にまんまと引っ掛かるっていうね(笑)」










このまま私たちは、幸せの波に身を委せた








まるで、これから起きる大変なことに目を背けるかのように………

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