スマイル ~*届3続編。気象・N*~
第15章 episode14~*無責任だけど*~
私は、思いのままに叫んでいた
唯「…いや、だよっ………本当は、、
本当は、、もっと和くんと一緒に、いたいし………
もっと頼ってほしっっ……………!!?
………くう、、くんっ…」
視界が一気に暗くなって、一瞬、何が起こったか理解できなかったが、
しばらくして、自分の愚かさに気づく
空「…俺ねっ……?俺、今まで、我慢してたけど………
唯先生が……好きな人がっ……泣いてる姿ばっか見てんの………辛いよっ…………
俺っ、、唯先生が泣いてるのを……黙って見ていれるほど…………強くないよっ………
俺だったらっ………俺だったら、、唯先生を、泣かせない自信……あるのに、って……考えちゃうんだよっ…………」
唯「……くう、、くんっ………」
決して人前では涙を見せないくうくんなのに、
ぽつりぽつりと話すその声が、
私をギュッと抱きしめているその腕が、、
私が顔を埋めているその胸が、、、
震えていたんだ………
空「……ごめんっ………今、唯先生を困らせる……行為をしてんの、俺だっ………ごめっ……」
だから私は、そんな離れようとする弱々しい腕を掴んで、
唯「もう、ちょっと………このままでっ……………いいっ……………?」
今度は、私が抱きしめるんだ
空「…………ズルいよっ、、唯先生っ………
どうせ……唯先生の気持ちはっ…………変わってないのにっ…………」
私のこの行為は、何なのだろう……
和『唯、好きだよ』
和くんの、代わり……?
くうくんへの同情……?
唯「……空星…………」
空「、、!
…………バカすぎんだろ……それ、俺の気持ち………わかって、、してんの………?」
見損なわせようとしてる……?
いずれにせよ、、私は人として、、ズルくて、無責任であり……
最低なヤツだ………………