スマイル ~*届3続編。気象・N*~
第16章 episode15~*影から*~
結局終わったのが日付が変わった頃で、
イライラした私は、印刷した書類を嫌味な感じで
次の担当職員の机にどっさり置いてあげた(笑)
最終のバスなんてとっくに過ぎていたので、仕方なくタクシーを拾って、
深夜に家に着き、和くんは一晩ホテル泊まりなため再び1人になった
ひとしきり寝る準備が整って、ボフッとベッドにダイブをする
和くんがまるでここにいるような、和くんの温かい匂いが鼻孔をくすぐる
ホント、この時間が一番幸せなわけで、安心できる
携帯を確認すると、和くんからメールが来ていて
『探したけど見つからなかった…
いなかったか?(笑)
そのかわり探してたら、国立っていう馬鹿デカイとこなのにヤツを見つけてしまいました(怒)』
“ヤツ”ってのは多分、ミオリさんのことで、
和くんも災難だったなぁなんて思う
そして、和くんのふて腐れたような怒った顔が浮かんで、思わず笑ってしまう
「お疲れ様。」
本当は、本人に直接言ってあげたいけど
『お疲れ様
どうだった?楽しかった?
あ、“ヤツ”がいたから楽しさ半減?(笑)
残念だけど、探しても私の友達しかいなかったよ(笑)
今仕事が終わって家に帰ってきたところなの…』
送信を押したところで未歩からもメールがきて
『めちゃ楽しかったよぉ!!
ねぇ!聞いて!
私たちの隣に、mioriさんがいたの!
めちゃ可愛かったあ!!
和ーっ!和ーっ!って、ずっと叫んでた(笑)
ところで、唯とニノって発展あったの?
新学期始まってから聞いてないからさ…?
あれ?別れたんだっけ…』
なんか、行かなくて良かった
そんな危険な場所にいたら私、本気で昨日が命日だったわ(笑)
和くんと未歩との会話は、朝方まで続いた