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ふしだらと言わないで

第7章 ラブ・エッチ・スリル~あたしだけが特別な感情を~

放課後、あたしは暗鬱な気分で友達との帰宅に向けて下駄箱に行く

彼氏のもとに何度か行ったが
結果は芳しくなかった

エッチしちゃったあたしが悪いんだ

口には出さないが彼は怒ってた
好きな人の怒りを買うって
胸が引き裂かれそうに苦しくて…
耐えられない…けど
これは試練なんだと思った

一度しちゃった先生は
その後も頻繁に声をかけてきて
あたしは困り果てていた



「柚香」
「え!?なんで///」



えー!うそ!えー///

下駄箱にカレがいた
思わぬハプニングにビックリする



「どうしたの?」
「帰んぞ」



彼氏はそっけなく言う
それでもあたしは花畑だった



「…っと、その前に」
「え…」



下校で賑わう玄関には人が多くましてや帰り一緒する友達もいる中、あたしは彼氏とキスしていた

心臓がマッハでおかしくなる
みんな…見てるよ…

そっと唇が離れる
顔、赤い…
恥ずかしくて力出ない…



「…ホント頭にくる
…柚香のこと狙うとか
ふざけんじゃねーし」



っ…///



公開キスを目撃した通りすがりの外野は色めき立っていたが、まるでお構いなしの彼氏はもう一度深くキスして場を静まり返らせた

舌が離れていく

あたしは骨抜きのメロメロで
場所も忘れてとろんとしていた



「行くぞ」

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