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ふしだらと言わないで

第3章 初めての恋の続き

 愛した人が幸せでいてほしい
 それだけである



「もういいわ」
「真衣?だが…」
「私も結婚を前提に
お付き合いしてる人がいるの
カレのことが大好きよ
私はその人と結婚するつもり」
「そうか…
俺はとんでもないことを…」



 誠司は青くなった
 合意だとは一切思ってない



「でも私、誠司も好き」
「真衣?」



 女の所作を見れば、気があるかないかなどわかりそうなものだが…

 朝から私は誠司の世話を焼いた
 そういうことなのである



「カレのことは愛してる
でも私にとって誠司は大事な人
どうにかなりたいわけじゃないの
でもね、たまにでいいの
誠司が好きよ
あなたさえ良ければ…
私が結婚したあとも…」



 私は顔を赤らめていた

 初め、誠司は意味がわからなかったようだが

 時間をかけて理解してくれた

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