クリスマスの恋
第1章 クリスマスの夜
クリスマス…
町に恋人たちがあふれる…。
幸せな日…。
そんな中、全く幸せじゃない方が一名(笑)
「くそぉ!らぶらぶしやがって。こっちの気も知らずによぉ」
この方は久遠花菜。
恋人もいない、一人で寂しい人です。
「余計なお世話だ」
すみません。
この花菜ちゃんは自分の首をしめにいくかのように、
一人でらぶらぶふいんき漂ってる町にいます。
「仕事です」
あ、はい。
花菜ちゃんは28歳。
もうすぐ三十路です。
このまま恋人ができなければ
オバサン道まっしぐら。
花菜ちゃんはケーキのデザインのお仕事をしています。
今日はクリスマスにも関わらず、デザインをするお店に行くため、
このらぶらぶふいんき漂ってる町に一人でいるんです。
ま、このオバサン道まっしぐらな人にはクリスマスだろうがなんだろうが関係ないらしいですね。
「店しまってんじゃんっ!」
どうやらデザインをするお店の営業時間に間に合わなかったみたいです。
「どーしよ。このままじゃ寒いなぁ」
一人でシャッターが閉まってる店の前にぽつーんっと
たってます。
すると…。