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背伸び

第3章 チャラい?


「あっ、えっ…//」


これ先生の為に持ってきたタオルなのに

私が使っちゃったら意味ない…


「マネージャーが体調崩したら
みんな困るからな」


すぐ目の前にいると何にも話せなくなる

こんな近くにいるのに直接触れる事すら出来ない


先生の笑顔は本当に眩しすぎるよ。


「橘、水分もちゃんととるんだぞ?」

日向先生はそう言って
タオルを私の首にかけ、走って行ってしまった。


私の好きな人は
どこまでも優しい

そこに特別な感情なんてないのは解ってる。

あくまでも生徒を思う1人の教師。
私だけじゃなくて、他の子にもあんな風に優しいんだろうなぁ…


「日向先生と何話してたの?」


「別に何も…//ちゃんと水分とりなさいって!それたけですよ?」


「ふぅ~ん?」


「柚希先輩顔が怖いですっ」

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