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背伸び

第1章 雑用

「いつも悪いな?橘」



申し訳無さそうな顔で私を見つめ
肩を撫でられる。

その顔は反則だよ…


タイムを測ってる時の真剣な顔
タイムが伸びなくて落ち込む部員を励ます顔

ふざけて遊んでる部員を本気で怒る顔

いろんな先生の顔見てるけど、私はこの顔に一番弱いんだ。
胸がきゅうぅってなる。


「少しでもみんなのサポートがしたいので」


「あいつらそれ聞いたら喜ぶぞ」



先生の役にたつなら何でもする
先生の側にいたいから
どんな雑用でも引き受けるよ。

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