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背伸び

第2章 もう一人のマネージャー

「あゆちゃんはどうしてマネージャーやろうと思ったの?」


「何となく…ですよ」


「嘘だぁ?何となくでマネージャーやりたい人なんていないよ、絶対!」


「えぇっ?」



「本当は好きな人がこの中にいるんでしょ?」


先輩の勘は鋭い。
そして尋問が始まった。

私の好きな人が誰なのかを探る為
わざわ名簿を開き、部員1人1人の名前を読み上げていく。
そして私の顔をいちいち
うかがってきた。

そこに名前なんてない
だから絶対に当たらないよ?

私は余裕かましていた。
あの名前が先輩の口から出るわけないって思っていたから。

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