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拝啓、 大好きな君に

第3章 病院

母には親に心配させて親不孝者と怒鳴られた。

普段ならウザいと思うものが今は不思議と嫌な気持ちにはならなかった。
どちらかと言うと申し訳なさで心がいっぱいになった。

親は医者に挨拶をして明日また来るとだけ言い残して、帰って行った。

「ヤベェー…暇だな…」

病室は何もなくとても暇だった。

何時間か俺はベッドの上でゴロゴロしていたが、やっぱり暇だ。

「トイレ…探しに行くか。」
もしもの時にトイレの場所がわからず漏らしてしまえば笑いの的だ。
それはなんとしても避けたい。

「高校生にもなったお漏らしとか…ないよな…」おれは病室を出て歩き回った。

案の定トイレは全然見つからず念のため探しておいてよかったと苦笑した。

歩いていると扉の開いた病室があった。

暇だった俺はそんな小さななことに好奇心をわかせた。
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