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FREE BIRD

第39章 背徳の上の想い

支度して、ヒルズのシネコンへ向かった。


やっぱり外へ出ると手は繋げない。


映画館の中で暗くなると僕達はどちらからともなく手を繋いだ。


もちろん繋ぐだけだ。


美穂さんの甘いローズの香りに酔いながら、僕は映画を観賞した。


独りで観ていた寂しさはもうなかった。


隣に好きな人が居て、ちょっとドキドキしながら同じ映画観て、同じ感動をする。


それだけで幸せだ。

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