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FREE BIRD

第44章 愛を補充・1

美穂さんもなんだか機嫌が良さそうだ。


流れる景色を眺めながら、たわいも無い会話にクスクス笑ってばかりいる。


今日はあなたと二人逃避行だ。


僕は都内を抜けて高尾に向かった。


中央高速のまっすぐな道を快適に走る。


澄み渡る青空が気持ち良い。


こんな風にあなたと二人同じ道をずっと

そう、ずっと走れたらいいのに…


叶わない思いに少しの切なさを乗せ、僕達はそれを見せないように笑い合っていた。


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