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FREE BIRD

第44章 愛を補充・1

暑いからやっぱり下山もケーブルカーを使った。


私の服装が登山向きではない事への気遣いだろう。


しかし何故山だったのかしら?


「誠さん、どうして高尾山に来たの?」


「ついでかな。この近く予約してるんだ」


「えっ?」


「やっぱり二人きりになりたいから」


誠さんは手を握った。


照れ臭いのかこちらを見ず車まで歩き続けた。


私の鼓動は速まり誠さんの手の熱で既に溶けそうになっていた。


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