エロマッサージ
第2章 第二章
布の擦れる音がしなくなると、そこは直に私の肌に触れていた。
太腿の内側を、なぞるように、愛撫する大きくてごつごつした手。
「…………っ、…ぁ」
(声…出ちゃう……!!)
そう思って必死に手のひらを口に当てる。
すると高坂さんの顔が頬に寄り、
「……声、我慢しなくていいんですよ」
と耳打ちした。
する、と自然に手が離され、私の声は大きくなってしまう。
「…っ……ふ……ぁ」
乱れていく吐息。
太腿を愛撫していた手はワレメまで上がっていき、ショーツの上を人差し指が往復する。
(………焦らしてる……)
ちら、と見上げた高坂さんの顔は、とても――楽しそうだった。
(……からかわれて、る)
それでも、いい。