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第12章 堕落

海斗は何を考えてるんだろう…。

海斗が梨華を好きとは私には考えられなかった。

私はそんなことを考えながら眠れぬ夜を過ごした次の日、大学で梨華と会った。

『梓!おはよう。
なんか疲れてる?』

いつもと同じ笑顔で話しかけてくれる。

この笑顔が私は好き。

『ちょっとね…。
昨日海斗と会ったんだけど…。
梨華、付き合ってるの?』

私は
付き合ってない。
好きじゃないよ。
って言葉を期待しながら聞いていた。

『付き合ってないとは思う。
そうゆう話したことないし…。


でもキスはしたよ。』

ちいさな声で照れながら言う梨華がかわいかったと同時に、
その照れてるのが私に向けられてなく海斗に向けられてると思うと腹がたった。

『好きなの?』

私は明らかにいらついて聞いていた。

『好きだよ。』

梨華は私のイラついた態度に気付いたのか梨華もイラついた態度で返してきた。

『海斗とは付き合わないほうがいい。』

私はそう言葉を並べた。

『何でそんなこというの?
梓、海斗のこと好きなんじゃないの?
やっぱり付き合ってたんじゃないの?

誰と付き合おうが梓に関係ないでしょ。』

梨華は私の側から離れていった。

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