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redcross

第12章 堕落

『何が目的なの?』

私は海斗を睨み付けていた。

『べーつに。ただ興味があるだけ。梓の友達に。』

『梨華に手出さないで。
関わらないで。』

『梓に関係ないでしょ?
俺と梨華の問題だから。

まっ。
安心しなよ。
あの事は言わねぇから。
言うと俺の立場も悪くなるし。
てことでじゃあね。』

海斗は勝ち誇った顔で去っていった。

最近、梨華の様子が気になっていた。

あれだけ毎日私を迎えに来てくれてたのに来てくれず…。

服に似合わないネックレスを付けていたり、

妙に機嫌が良かったりしていたから。

私は晋くんの時みたいに嫌な予感がしていた。

梨華には、好きになったひとがいるんじゃないか?って。

でも、まさか海斗と…。
付き合ってるなんて思いもしなかった。

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