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第13章 宣戦布告

私は去った梨華を追いかけていた。

梨華に嫌われたくない。

海斗と付き合ってほしくないけど…。
会ってほしくないけど…。

そんなことよりも私は梨華に嫌われたくなくて謝るために追いかけていた。

大学の校舎の裏にあるベンチに座って電話で話している梨華を見つけた。

私は謝るタイミングを計るために聞き耳をたてていた。

『海斗、本当のこと言って。
梓と付き合ってたの?』

『だから!
本当のことを…』

と、梨華は繰り返していた。
繰り返したあと、海斗は何を言ったか分からないが梨華は納得していた。

電話が終わったのを見計らい私は梨華に謝ろうとして、梨華の前に立った。

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