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redcross

第16章 情と愛情と罠

ファミレスの前を通り過ぎる。

梨華が窓側に居るのを見計らって…。

足早に通りすぎると…梨華が店から出てきた。

『海斗ー!』

俺は全身から疲れてる演技をし、振り向いた。

『大丈夫?
すごく疲れてる…』

俺はその声に反応し大きなため息をついた。

『悪いけど…ほんと今大変なんだ。
そっとしといてくれるかな?』

俺が不機嫌そうにいうと、梨華は小さな声で謝ってきた。

俺はその声にさえも、その落ち込んでる梨華にさえも気にも止めず歩き出していた。

その日は梨華からメールも電話も来なかった。

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