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第16章 情と愛情と罠

自己紹介が終わり、そのあとは梨華から着いたと連絡があるまで楽しく飲んでいた。

[着いたよ]

とメールが来た頃には俺はほろ酔い気分になっていた。

メールに気付き、会計を済ませると愛がビルの前までお見送りに来てくれた。

『海斗さん、今日はごちそうさまでした。

また来てくださいね。

サトシ、また連絡するね。

じゃあ…女と車に気を付けて、いってらっしゃい。』

と愛は頭を深々と下げ送ってくれた。

俺は

『また来ます。』

というと、コンビニの前に立っていた梨華が睨んでいた。

俺は酔っぱらってるふりをして、サトシに

『飲み屋の彼女っていいよね。
かわいいし、おしゃれだし。
それに気が利くし…羨ましいよー。』


サトシは俺に話を合わせてくれていたが、その様子を不機嫌そうに梨華は聞いていた。

サトシが

『じゃあ…この辺で…お疲れさまでした。
梨華さん、部長酔っぱらってるのでよろしくお願いします。』

と挨拶をし、帰っていった。

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