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redcross

第18章 元ライブハウス

絶対に海斗が原因のはず…。

私の直感は相変わらず海斗を指していた。


~♪♪♪

私の携帯が鳴り、名前を見るとエマリのママ…叔母からの電話。


『もしもし。』

『今日はありがとうね。
あーちゃん?いい友達もったわね。
梨華ちゃんにお礼言いなさいよ!?』

『何のお礼を?』

『千鶴があなたの愚痴を言っててそれに梨華ちゃんが怒ったのよ。

あなた達喧嘩というか、誤解があるんでしょ?

それなのに梨華ちゃんはあーちゃんの為に怒ったのよ。

ちゃんと向き合いなさいよ。

じゃあおやすみ。』

それだけ話すと電話は切れた。

叔母からその話を聞いて私は嬉しかった。

私は人が苦手。

人の顔色うかがうのも、言葉を選ぶのも、相手にどう思われてるのか考えてしまう自分も…。


そのせいか友達はいなく一人が多かった。

唯一梨華が友達だった。

梨華はいじめのターゲットになりやすい私をいつも庇ってくれた。

聞こえよがしで私の愚痴を言われて、私は無視しても梨華は怒っていた。

それが今、こんな状況でも変わらないのが嬉しかった。

そして…。
梨華の複雑な感情を知ることが出来た気がした。

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