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第20章 ホテル

『響。久しぶりに会話出来てよかった。
海斗が来るから帰って。
海斗怒ってたから…響といるの見たら何するか分からないから…。』

『梓ちゃんは大丈夫なの?一人で。』

『大丈夫だから…。
全てを話すって決めたから…。
響…ありがとう。』

響とファミレスで偶然再会した。

響の会社の系列って知ってたから梨華が働いてても店に行くことはなかった。

会うのが嫌で…。

社長は滅多に来ないと聞いていたけど…。

何で今日会ったんだろう…。

久しぶりに会った響はそんなに変わってなかった。

笑いじわが濃くなってた位…?

響は私が暗そうに見えたらしくカラオケに誘われてカラオケに行き、そのあとこの喫茶店に来ていた。

夜中の喫茶店は静まりかえっていた。

『梓ちゃん彼氏出来た?』
響はにこにこ笑って話してくれる。

『それ嫌味?』

私もつられて笑った。

『ごめん。ごめん。好きな子とはどう?』

『海斗にとられた。
で…ぐちゃぐちゃなってる…。』

それから私は今までのことを話せる範囲…思い出せる範囲で話していた。

話おわった所で…海斗からの電話だった。

私は響が去った喫茶店で海斗を待っていると男の人が急いでお店に入ってきた。

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