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redcross

第1章 ツーショットダイヤル

整え終わると響に


『これ。』


という言葉と共に5万円渡された。


これが、私に初めて付いた値段だった。

別にお金が欲しかったわけじゃない。

やってみたかっただけ。

私を知らない人と一緒にいたかっただけ。

ただそれだけ。


でも目の前に出された五万円という金額は16の私には魅力的で受けとることにした。

響に、番号を聞かれ教えた。

誰かと一緒に居たいときに利用するだけ。

その代わりに体を差し出せばいい。

それでお金がまた入るなら別にいい。

そんな考えだった。

私は初めてを意図も簡単に捨てた。

好きでもない人に…。

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