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redcross

第1章 ツーショットダイヤル

部屋に男が先に入り、そのあとに私が続けて入った。

するとガチャ!っと。

自動的に部屋の鍵がしまった。

男はテーブルに鍵やバッグを置くとソファーに座り私に手招きをしてきた。


私は、ラブホに入ったのが初めてで、目だけ動かして、ベット、テーブル、照明など、見れる範囲のもの全てに目線を動かしていた。


ラブホに対して知識がないわけでもなかった。

幼馴染みの梨華に彼氏が出来た。

彼氏とラブホに行って初エッチをしたと言ってラブホの事も教えてくれた。

梨華に彼氏が出来たのもすごくショックで、裏切られたような気がした。


初エッチと聞いた時はよく分からない感情が出てきて泣きそうだった。

辛かった。

抱き合ったとか、
キスしたとか、
彼氏のが入ってきた時痛かったとか、
そんな話聞きたくなかった。


ずっと一緒にいた梨華が遠くに感じた。

でも嬉しそうに話す梨華が可愛くて、聞きたくないとは言えなかった。


私はこの時、やけになっていたんだと思う。

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