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わすれない

第2章 それぞれの傷

圭介と茅瀬さんを互いに紹介した。お互い名刺を交換して挨拶していた。



「美咲、外出ってなんだよ?」



挨拶が終わったとき、ふいに聞かれた。私がどう話していいか迷っていると茅瀬さんが代わりに話さしてくれた。





「……お前、すんげぇ お嬢様だったんだな。」





病室の中にはいって話を聞いた圭介はさほどビックリしている様子は伺えなかった。





「べ、別にお嬢様じゃないしっ!」



「楓さまは、美咲さんのことを一般的家庭と同じように育てたがっていましたから……。」

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