
わすれない
第2章 それぞれの傷
今日、検査をして異常がなければ外出が許可されることになった。
二日前、茅瀬さんが来たときに遺言の話になった。その時看護師の片山さんが「あの……。」と口を開いた。
「なんですかな?」
茅瀬さんが聞くと片山さんが言った。
「みさきちゃんの経過が良好と思われますから、外出届けを出せば可能だと思いますよ?その遺言の発表。」
私は目を丸くした。
「おお、それが可能だと私も助かります。先生にはいつみてもらえますかな?」
そうして話が進み、今日検査をして病室にむかっていたら圭介が前を歩いていた。
二日前、茅瀬さんが来たときに遺言の話になった。その時看護師の片山さんが「あの……。」と口を開いた。
「なんですかな?」
茅瀬さんが聞くと片山さんが言った。
「みさきちゃんの経過が良好と思われますから、外出届けを出せば可能だと思いますよ?その遺言の発表。」
私は目を丸くした。
「おお、それが可能だと私も助かります。先生にはいつみてもらえますかな?」
そうして話が進み、今日検査をして病室にむかっていたら圭介が前を歩いていた。
