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満員○○電車

第8章 エピローグ

「あぁんっ、イっちゃいそう、先輩ぃ」
「俺もイきそうだよ……」


中がキュウキュウ締まる。
射精感が高まる。


今、初恋の彼女とのセックスでこんなに興奮して絶頂に達しようとしている……


「あっ先輩、イっちゃう、イっちゃう……あぁあっ…………」


祥子の中がビクビクと痙攣し、全身の力が抜けていく。
達したらしい。



俺は、というと



「ん、あれ?」



射精はしていない。

それどころか、どんどん萎えていく。



俺は、そっと祥子から性器を引き抜く。



「先輩?」
「祥子、もういい」


祥子が俺の萎えたモノを咥える。



「しなくていい、祥子」
「でもっ、先輩、イってない……ペロ、ジュプ」
「……」


祥子がいくらフェラしても、俺のモノは硬くならない。



「……」
「……」



気まずい空気が流れる。


しばらく俺のモノをしゃぶっていた祥子は口を離す。
申し訳なさそうな表情。


互いに無言だ。




「……帰る」


祥子が服を着始める。


俺は引き止めない。
俺も服を着て帰る支度を始める。


「……ごめん」
「……先輩、また会ってくれますか?」
「それはできない……」


祥子は泣いている。


「うぅ……」
「……」


俺は、それを面倒だとしか思えない。


「そんな……やっと会えたのに、こんな……」
「早く帰ってくれ」
「先輩、好きって言ったのは……?少しでも好きって思ってくれましたか」


祥子……


「そんなこと、抱くための口実に決まってるだろう。簡単に信じるなよ」
「ひどい……っ」
「……帰れ」
「先輩はおかしいです……さよなら」
「あぁ、俺は病気だ」


祥子が泣きながら走って帰っていく。



好きだと思ったか、か……


運命だと思ったよ、祥子。




















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