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おにいちゃんのおもちゃ

第21章 寂しいカラダ:妹

夏休み最後の日。












美砂は、大好きなおにいちゃんじゃなくて、同級生の大輔くんのおうちにいます。


あと少し残ってる宿題を2人で終わらせて、今はゲームしてるの。


お家の人は誰もいない。
真夏だけど、大輔くんのお部屋はクーラーで涼しい。
時々氷がとけてカランと音を立てるオレンジジュースがおいしい。


「美砂が持ってきてくれたアイス食べようか」
「うん、食べようっ」


大輔くんがアイスを取りに行く。


ミルクアイスにチョコがコーティングされたアイス。
美砂の大好きなアイス。


「おいしいね、美砂」
「うん、おいしいっ。美砂このアイス大好き〜」


棒についたアイスをペロペロ。


ふと、大輔くんの視線を感じる。


「本当においしそうに食べるよね」
「うん、おいしいもん」
「……」


その時、ポトリと美砂の脚にアイスが落ちる。
美砂、短パンだから生の脚に落ちてる。


「あっ、冷たっ、落ちちゃった。もったいないなあ」
「大丈夫だよ」

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