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おにいちゃんのおもちゃ

第21章 寂しいカラダ:妹

「……」
「……」


大輔くんは気まずそうに美砂にティッシュを渡す。
そのティッシュで大輔くんのミルクを拭き取る。


おにいちゃんって叫んだの、あやしく思われなかったかなあ。


「美砂……もっかいしよ、今度こそ……」
「もぉ、しないもん〜」
「お兄さんのしか挿れたくない?」
「な、な、なんのことかな」
「……バレバレなんだけど」
「うぅ〜」


やっぱり、バレてる……?


「美砂、お兄さんとなんて、ヤバいよ」
「……わかってるもん」
「幸せになれないよ。俺だったら、堂々とデートできるよ」
「そう……だけど」
「それに、お兄さんは美砂のこと好きなの?オモチャにしてるだけなんじゃない?取られるとムカつく、みたいな」
「そんなことっ、わかんないよぉ〜!」


大輔くんの言う通りかも……


美砂はおにいちゃんが大好きだけど、おにいちゃんは。
わかんない……


おにいちゃん、色んな女の人にえっちなことしてるんだもん。


それに、美砂にはまだ、最後までしてくれないし。


「……っう」
「ご、ごめんっ、美砂、泣かないでっ」

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