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おにいちゃんのおもちゃ

第24章 手に入れた失恋:兄

「あっあっ……公彦さん」
「時子、声……」
「あ、ごめんなさいっ……あっ」
「図書館なんだから気をつけろよ」


そんな場所でH始めたのは俺だけど。


俺は時子に生でするのが久しぶりで気持ち良くて……


「あっん、好き……です、公彦さん」
「……」
「好きなんです。公彦さんのことが」
「あぁ」


やっと欲しかった言葉なのに、俺の心はなぜか冷めている。


気持ちいいけど、心がついてこない。


あんなに欲しかった言葉なのに。


いや、言葉が欲しかったわけじゃない。
心を手に入れたかった。
そして手に入れた。


なのに……


「……彼氏とも気持ちのいいセックスができるんです……でも、公彦さんのことばかり考えてしまうんです」
「……」
「いつの間にか、好きになってたんです、公彦さんのことが……。もう、彼氏とは……別れました。だから……」


ふうん……


としか、思わない。


やっと時子が手に入ったのに。


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