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おにいちゃんのおもちゃ

第28章 転校生:兄

今日は俺が夕食の準備をしている。


……にしても、美砂は遅いな。
嫌な予感がする。


「ただいま」


美砂が帰ってきたようだ。


「おかえり、美砂。夕食できてるぞ」
「うん、ありがと。おにいちゃん」


おかしい。
いつも抱きついてくる美砂が今日は静かに部屋に向かっている。
元気も無い。


「美砂?」
「おにいちゃん、先にシャワー浴びてくるね」
「ん、あぁ……」


シャワーを浴びるようなことをしたのか?


後で問い詰めよう。








シャワーを浴びた美砂は夕食を食べ始める。


今日は中華だ。
美砂は辛いものは苦手だから、辛さは控えめにしている。


「おいしい〜っ、おにいちゃんご飯好き」


美砂はご飯を食べているうちに元気になっていく。
まるで何事も無かったかのようだ。


俺も一緒に夕食を済ませる。






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