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おにいちゃんのおもちゃ

第34章 代用品:兄

衝撃だ。


1か月前、妹の美砂が同級生らしき男とセックスしていた。
しかも合意のようだった。
最も驚いているのは、俺の中に怒りが湧いていないことだ。
今までも美砂は男にヤられそうになっていた。
俺がエッチな体に仕込んだからな。
自分でもコントロールできない怒りがあんなに湧いたのに。
部屋でヤりそうになってたときは、あのガキ殺しそうになったのに。


平気だ。


今は可愛い彼女もいて、両思いだ。
俺はもう普通になったんだ。


「どうしたの?また考え事?」


学校帰りのカフェ。
俺のコーヒーは少し冷めている。


「ん、いや、俺も普通だなって」
「普通って?」


美花が首を傾げる。
かわいいな。


「可愛い彼女とデートしたりして、さ」


美花が恥ずかしそうに笑う。
こんなに堂々と付き合えるんだな。
普通の女なら。


「もー、やめてよ」
「可愛いのはほんとだろ」
「ふふ、顔が好きなの?」


ギクリ


一瞬心臓が止まるような。


そうだよ。
違う。
そんなことない。
そうだよ、そう。
ソックリだから……


「全部好きだよ、美花」

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