テキストサイズ

もう1度好きになってもいいですか?

第2章 最悪の再会

「純平だよ。本橋 純平。」
純平。本橋 純平。懐かしい響き。
まさかね。何かの間違いだよ。きっと、同性同名なだけ。
「そ、学校一の遊び人。
彼女が毎回、違って、いっつも屋上にいるんだっ
て。」
「…違う」
あたしはつぶやいた。
「え?」
「違うっ!
純はそんなこと、する人じゃないっ!」
あたしは、立ち上がって叫んだ。
気付いたら、クラスのみんなが驚いた顔であたしを見ていた。
「杏?」
「あはっ、あはは。
…ごめん、冗談だよ」
あたしは、急いで席に着いた。
「なんだ、びっくりした」
彩は、冗談だと思ったようだ。
杏は、駿が難しい顔をしているのに全く気づかなかった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ