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もう1度好きになってもいいですか?

第2章 最悪の再会

「はぁーっ。
やっと、授業終わった。
彩は、今日部活あるの?」
「今日はないよ。
あっ!そうだ。私、めっちゃおいしいたい焼きやさん
知ってるんだけど、一緒に行かない?」
「いくいく〜!」
「駿は?どうする?」
「…俺、今日やめとくわ。
友達と約束あるから」
ん?駿が一瞬、あたしを見て、悲しそうな寂しそうな顔をした気がした。
ま、大丈夫だろう。あれは見間違いだ。
「そっかー。
じゃ、杏、早く行こっ!売り切れちゃう」
「はいよっ!」
あたしと彩は、かばんを持つと教室を駆け出して行った。
「俺も行くか」
駿は静かに呟いて、教室を出た。


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