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もう1度好きになってもいいですか?

第3章 元に戻って

「あの…、杏ちゃんだよね?」
フェンスに最後まで残っていた女の子が言った。
あっ!この子、うちのクラスの…。
「同じクラスの斉藤ともです。ちょっと、お願いがあって、この手紙を純平くんに届けてほしいの!」
純、いや本橋に?
差し出されたのは白い封筒だった。
「とも。本橋のどこがいいの?」
「あ、彩にはわかんないよ。」
ともは恥ずかしそうに言った。
「杏ちゃん、お願いっ!」
「…わかった。いいよ。」
「ありがとう」
ともは嬉しそうに微笑んだ。

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