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齟齬

第11章 11


シャワー室で僕は

声を押し殺して

泣いた。


シャワーの音が僕の声を消した。






悔しいわけじゃない。



僕は


価値がないと


切り捨てられたんだ。


喪失感が

僕を押しつぶしそうになる。





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