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愛するが故の奇跡

第13章 運命の日

「だって、お前は、葵の浮気相手のはずじゃ…」

「ば…馬鹿野郎!葵が…葵が浮気な…んか…すると思っ…てるのか?…」

「葵は今日この時間…に通り魔にさ…刺され…て…殺され…たんだ……」

「俺は葵がわ…忘れられ…ず…ずっと生きて…いた…葵にあ…逢いたくて逢いた…くて…」

「そんな…時奇跡が起き…たんだ…それでここにいるって…わけだ…うぅぅぅ…」

「建!もう喋らないで!」

「大丈夫だよ…葵…」

「ここに来る前は逢ったら…帰るつも…りだったけど…実際逢ったら…欲が出た(笑)…」

「葵が俺と逢った…理由をお前…に言わなかったの…は…俺とお前が話すと…その瞬間俺…が死ぬって知ってたから…だ」

「だから何も…言わずに…信じてと…俺は…お前だから…お前を裏切ってなんかいない…」

「葵は…お前を…愛してるよ…」

「そんな…そんな事って…」

「信じてやれ…俺が言うん…だから間違いない…ぞ」

「俺は…今から15年…葵と話す事すら出来なかった…お前…は…これから…ずっと一緒…に暮らせる…んだ…」

「ほんの数日…俺と葵…が逢った…ぐらい許して…くれよ…許してやれよ…」

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