幼いえっち
第15章 二人きりの図書室
「カイー、怒ってるのォ?」
俺がなにも話さず本を片付け
校門に向かって歩いていると
モモが小走りに追いかけてくる。
「別に。
でもお前、ああゆう事するの辞めろよ。
なんつーか・・もっと自分を大切にしろ!」
妙にイラつくのは、そう・・・
きっとチカに対する罪悪感だ。
「えぇっ・・でも・・・」
モモがうつむく。
「ジョシュアが・・・」
「は?じょしゅ・・??」
校門に着くと、そこには白の高級車が止まっていた。
「お嬢様。」
車の後ろから誰かが出てくる。
「あぁ・・・ケン。
待たせてごめんなさい。」
ケンと呼ばれたそのスーツの男が恭しく車のドアを開ける。
「カイ、家まで乗ってく?」
モモが俺に聞く。
「いや・・いいよ。一人で帰る。」
俺がそう言うと、ケンはバタンと扉を閉めた。
俺に一瞥をくれると、さっと運転席に回り乗り込み、
そのまま車は走り去った。
「モモって。。金持ちなのか・・」
走り去る車を見ながら俺は思った。