幼いえっち
第29章 一年ぶりの再会
「ちょっと、あがっていったら?」
ママがカイくんにそう提案した。
あたしも、うしろでうんうん、と頷く。
でもカイくんは
「いいえ、もう遅いですし。
今日は失礼させて頂きます。」
そう言うとママにぺこっと頭を下げ
あたしに視線を向ける。
「じゃぁな、チカ」
手を軽く振ると
玄関から出て行ってしまいそうになった。
「あ、待って!
外まで送るッ」
あたしはあわててビーサンを履き、
カイくんの後ろを追いかけた。
カイくんはそんなあたしに気づくと
玄関の扉を抑えて待っててくれる。
あたしとカイくんは一緒に外へ出た。