幼いえっち
第30章 記念日デート
休み時間、
給食を食べ終わるといつも通り
カイくんは教室の前の廊下で
あたしを待っていてくれた。
ナギ達にひやかされながら送り出され
あたしはカイくんと廊下でしゃべる。
あたしは今日、
カイくんに聞きたいことがあった。
さっそく、カイくんに聞く。
「ねぇ。カイくん。
今日、部活何時まで?」
「今日?いつも通りだと思うけど。
なんで?」
「・・・なんかしたいな、
って思って。」
もじもじとしゃべると、
カイくんはきょとんとしていう。
「なんで?」
あたしがむっとして
顔を上げた瞬間、
カイくんはぽんぽんっと
あたしの頭を撫でた。
「ぷっ、嘘嘘。
分かってるよ。今日は記念日だもんな。」
なんだ、覚えててくれてる。
嬉しくて顔が綻んでいくのが分かる。