幼いえっち
第33章 ふたりで勉強
「んあーー;
難しいーーっ・・・!」
放課後の教室で
机にうなだれるあたしを
ナギは呆れてみつめる。
「毎回毎回の授業で
ちゃんと理解してないから
こーなるんだよー」
数学の問題集を解く手を止めて
ナギは伸びをした。
「だってぇ;
わかんないんだもん・・・」
ナギは割りと成績がいい。
クラスも部活も一緒で
好きな人も同じサッカー部で
(やっぱり錦戸先生だった)
いつも一緒に居るのに
なんでこうも、
勉強に関しては違うんだろう・・・
近いナギが
こういう時は遠く見える。
むしろ、あたしより偉く見えるよ。