幼いえっち
第36章 カイの冬休み
なんつー勝手な女だ。
梶だけじゃなくて
俺の話も一向に聞く耳をもたない。
俺はむくれたまま
閉められたドアを見つめた。
つうか、もう帰ろう。
梶にはあとでメールでもすりゃいいだろ。
梶が帰ってきたとき
ヘンな匂いがしたら嫌だから
俺は梶の部屋の窓を少し開け、
自分のジャケットを羽織る。
どこも汚してないか確認をして
梶の部屋から
そっと廊下を覗き込んだ。
ねぇちゃんは・・・・いない。
静かな廊下をみてホッと息をつく。
後ろ手で扉を閉め、
俺は階段に向かってそっと廊下を歩いた。