幼いえっち
第37章 アンハッピーバレンタイン
コンビ二の目の前にくると
雑誌を立ち読みしている男の子がいた。
写メの、キミキミに似てる。
早足だった速度が落ちて
あたしはゆっくりと近づいていく。
「はぁっ・・・はぁっ・・・・」
心臓がバクバクする。
どうしよう、
なんて話しかければいいの?
困惑していると、
その男の子は
ガラス越しのあたしに視線をやった。
「!」
あたしはビックリして
その場に硬直する。
あたしの頭からつま先まで
サッと視線をやると
その男の子は雑誌を戻し、
自動ドアに向かって歩き出した
やっぱり・・・!
キミキミだ。
あたしも、ゆっくりとキミキミのほうに
歩みを進めた。