幼いえっち
第39章 春
声変わりを済ませて
低くなったカイくんの声。
子供っぽさが抜けて
顔や表情もオトナっぽくなった。
3年間の部活の成果で
体もはるかに逞しくなり
長い手足は筋張っていて
いつもあたしをドキドキさせる。
そんなカイくんを
もう誰も子供扱いしなくなった。
あたしは相変らず背の低いままで
どんどん大きくなるカイくんに
追いつける日なんて
きっとこないけど。
ちゅっ・・・
くちゅっ・・・・
優しいキスを交わしながら思う。
あたしたちは、きっと大丈夫。
離れていても
ずっと想い合っていける。
幼い頃の経験は
あたし達を作り上げた大切な宝物
そして、
幼い失敗は、
もう繰り返さない。
積み上げてきた信頼関係は
きっと昔のより
ずっとずっと、
強い絆になっているから
おわり
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