幼いえっち
第39章 春
「あたし、嬉しいのに・・
やっぱり、寂しい・・・」
カイくんに抱きついたまま
思いを漏らす。
「俺もだよ・・・チカ・・・
ごめんな・・」
謝ってくるカイくんに
あたしは首を振る。
「カイくん、大好き・・・
向こうに行っても
頑張ってね・・・?」
「うん。
メールするし、
休みの日には戻ってくるよ。
全国大会の時も
こっちに来るし」
カイくんは、
あたしを励ますように
にっこりと笑ってくれた。
「カイくん・・・」
「チカ・・・・・」
見詰め合うと、
また涙が出そうになってしまう。
それを隠すためにも
あたしはそっと唇を重ねた。