幼いえっち
第42章 ユウワク
さすがに、ちょっと重い;
最初はよかったけど
本棚を探しているうちに
手がプルプルしてきた。
えぇっと、
地図帳ってこのへん・・
うぅ・・まずい;
手が限界・・・一回、どこかに置かないと
きょろきょろと机か何かがないか探す
その瞬間、
ふわっと本が軽くなった。
「!?」
驚いて正面に向き直ると、
そこには双子のうちの一人がいた。
「チカちゃん、無理しちゃだめだよw
そんなにちっちゃいんだから。」
彼はあたしが持っていた資料を
半分以上抱えながら
あはっと、笑う。
「あ、ありがと・・・えっと・・」
どっちかわかんなくて
名前を言えずにいると本人が答えた
「アラタだよ。
さ、早く片付けちゃおう。
僕も手伝うからさ」
さらっとそういって本棚を探し始めた。
あたしは慌てて言う。
「あ、アラタくん、ごめんね。
ありがとう」
どっちがどっちか区別できないのって
やっぱ失礼だよね;
そっくりとは言え、ちょっと反省・・・