幼いえっち
第42章 ユウワク
図書館内にほたるの光が流れ始め
閉館時間が近づく。
社会の地図帳の穴埋め問題で使った資料を片付けようと
あたしは席をたった。
「あぁーんっ!
まだ行かないで;;」
トモちゃんが漢字の書き写しをしながら言った。
「大丈夫だよ、
まだ5分あるし。
先に資料だけ片付けてくるね。
トモちゃんのも、
ついでに戻してきちゃうよ」
あたしはそういって、
トモちゃんが使っていたほかの資料も抱える
「あぁっ・・!
ありがとうチカちゃんーー。
すぐ終わらせるからっ焦」
ノートに視線を向けたまま
トモちゃんが言った。
あたしは両手で重い辞書や
大きな資料を抱えて本棚へと向かった。