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悪魔のくじ引き

第7章 再びあそこへ

覚悟はしていたけど、やっぱり耐え難いこの空気

この部屋にただよう独特な匂いが、私のあの頃の記憶を手繰り寄せる



思わず吐き気がした

すると頭にてがのり


『大丈夫か?』


聞こえたのは歓声でもなく悲鳴でもない


優しいナオの声だった


『大丈夫じゃないなら帰ろう』


「んーん、大丈夫だよ」


『無理はするな』


いつもより優しいナオの声…

そうして舞台にいる女の子の方へ視界を向けた

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