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運命に導かれて

第3章 甘い気持ち

「それならよかった。それなら……わたしにも可能性があるわけですね」

オルフェウスは力強く言った。


わたしにも可能性がある。

ディアナの恋人になれる可能性が。

ディアナを妻にする権利が。


ディアナは、表情を固くした。

それは、だめだ。


残念ながら、それは受け入れるわけにはいかない。


とても嬉しいはずなのに。


でもこの人は身分の高い人だ。

自分とはつりあわない。それに、自分の職業を知ったら、もう関わってはくれないだろう。

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