いろんな…H
第6章 幼なじみ
部屋に入りドアを閉めると同時に
颯ちゃんが振り返り
"ドンッ"と閉めたばかりのドアに私を
押しつけ…上から覗き混むようにして
「美羽…本気なんだな…?」
悲しさの混ざった顔でそう言葉にした
「抱いて…お…願い」
颯ちゃんが沙雪先輩を事好きなことも
颯ちゃんの優しさも
全部分かってる
だけど幼なじみだけで終わりたくない
(身体が繋がれば…特別になれるよね…?)
「颯ちゃん…美羽を抱いて…」
颯ちゃんの目を見てもう一度言う
「美羽…」
颯ちゃんが私の肩に一瞬顔をうずめて
「俺は…これしかしてやれないんだな…」
そうつぶやき
私を抱きしめた
この時は颯ちゃんの言葉の意味なんて分かんなかった
ただ…特別になりたくて
"ギュッ"颯ちゃんを抱きしめ返した
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